Liイオン伝導性固体電解質
セラミックスLLTOTM
(東邦チタニウム)

概要

LLTOTMは、代表的な酸化物系固体電解質で、バルクのイオン伝導度は~10-3S/cmを示します。結晶構造は、ペロブスカイト構造を持ち、化学的に非常に安定で、今後、積層型(チップ型)全固体電池や、車載用大型電池への適用が期待されております。下の適用例の図に示すような、正極・負極活物質との同時焼成を実現するためには、低温焼結や耐還元性対策が重要なポイントになります。東邦チタニウムでは、これらの課題にこたえるべく、開発を進めております。

全固体電池への適用例

新開発品LLTOTM( La0.57Li0.29TiO3)の特徴

  • ナノ粒子化による低温焼結化を実現:ナノ粒子化(60m2/g)により焼結温度が低温化(TMA)
  • 低温焼結体でイオン伝導度を発現:1,000℃焼結体で高いイオン伝導度(全体:4.0×10-4S/cm)を発現
TMA測定による焼結温度の低温化を確認
1,000℃焼結体のイオン伝導度(参考値)
濾紙にLiCl水溶液を浸み込ませ電極としてインピーダンス測定

LLTOTM製品ラインアップ

  • LLTOTM粉末(参考値)
  • 造粒粉(通常品)・粉砕粉など多彩な製品ラインアップを用意しております。
製品名通常品(TP-02N)粉砕品(TP-02F)新開発品(TP-10F)新開発品(TP-50F)
比表面積1.4m2/g2.5m2/g10.4m2/g50.3m2/g
タップ密度1.4g/cm31.5g/cm3
SEM写真

LLTOは、東邦チタニウム株式会社の登録商標です。

よくある質問

LLTOの特徴は何ですか?

高イオン伝導度と大気中での安定性です。LLTOは酸化物系固体電解質に分類されます。
その中で比較的高いイオン伝導度(バルク)10-3S/cmを示します。
また、安定した化合物で大気中の水分とは反応しません。

サンプルは提供できますか?

可能です。
各種比表面積の粉末や焼成体を用意しておりますので、お問い合わせください。

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