金属ナノワイヤーによる新しい接合方法
(NanoWired)

概要

NanoWired社は新しい金属接合方法を開発しています。NanoWired社のコア技術は、ナノワイヤー構造に基づいた、電気および電子産業向けの前例のない接合方法です。低温、高速、柔軟性があり、理想的な熱および機械的接触が可能です。従来の接合方法に比べ設備投資を削減出来、環境汚染を最小限に抑えながら、接合プロセスを高速化することで生産コストを削減します。銅ベースのナノワイヤー接触は、はんだ付け、銀焼結、ワイヤーボンディング、異方性接着、ハイブリッド材料/ウェーハの接合、溶接、レーザー溶接における制約を排除することが可能です。NanoWired社は、半導体産業における2次元および3次元パッキング、マイクロLEDやIOTなどのアプリケーションの縮小、周波数変換器の損失のないエネルギー輸送、熱抵抗のないヒートシンクによる冷却等に独自技術を用いて取り組んでいます。サーマルサイクリング、パワーサイクリング、湿気熱ストレス、蓄熱のいずれも耐久性に影響しません。

用途例

PCB / FPC / DCB / LTCC
Wafer
EV, PHV
フレキシブルプリント回路基板(FPC)

ご採用のメリット

  • ナノワイヤーで接合した面は、界面を有さない金属接合を実現することができ、接合面での電力損失を低く抑えられます。
  • ナノワイヤーで接合した面は、柔軟に面形状に合わせ密着させることができ、優れた熱伝導率を持つ熱伝導体として使用できます。
    (熱伝導:>>100W/mK)
  • また、ナノワイヤー技術は製品の性能と生産の効率を改善できるメリットがあります。
  • 常温での接合が可能です。
  • 低温での焼結接合が可能です。
  • 従来の接合技術より工程時間を短縮できます。

ナノワイヤーでの接着の例

ナノワイヤーの特徴

  • NanoWired社は独自技術で、銅箔や基板の表面にナノワイヤー(毛細状の金属)を生成することが可能です。
  • ​現在銅が中心ですが、メッキ技術の応用なので、メッキ可能な金属への応用も可能です。

よくある質問

ナノワイヤー技術の優位性は何でしょうか?

ナノワイヤーで接合した面は、界面を有さない金属接合を実現することができ、接合面での電力損失を低く抑えられます。
ナノワイヤーで接合した面は、柔軟に面形状に合わせ密着させることができ、優れた熱伝導率を持つ熱伝導体として使用できます。
また、ナノワイヤー技術は製品の性能と生産の効率を改善できるメリットがあります。

ナノワイヤーのサンプルは入手可能でしょうか?

可能です。直接NanoWired社に問い合わせいただくか、当社にお問い合わせください。
また、さらに詳しい技術情報が必要な場合は、NanoWired社のウェブサイトにFAQがありますのでご確認ください。(英語と日本語で翻訳されています)

標準的なプロセスの定義を教えてください。

1.ナノワイヤリング:表面に毛細状の金属を生成します

2.ベルクロ溶接( KlettWelding ):ナノワイヤーで準備した2つの基板の接続が可能です

3.ベルクロ焼結( KlettSintering ):ナノワイヤーで用意した1枚の基板だけでの接合が可能です

4.マジックテープ・接着( KlettGlueing ):壊れやすい部品を接着剤で接触させることが可能です

5.マジックテープ・溶接テープ( KlettWelding tape ):未処理の基板でも接合可能です

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