開発中

レーザーアプリケーション用
YAGセラミックス
※Yttrium Aluminum Garnet

概要

YAGセラミックス(多結晶体)は単結晶のYAGと比べて多くの有利な点があり、固体レーザーでの幅広い応用が期待されています。
一般的にセラミックスは散乱源が残存しやすいため、単結晶と比較して透光性が劣りますが、JX金属では独自の製造方法により、単結晶相当の高い透過率を持つYAGセラミックスの作製に成功しました。
なお、YAGとはイットリウムとアルミニウムの複合酸化物から成るガーネット構造の結晶です。

用途例

高出力レーザー
レーザー加工機
センシング

ご採用のメリット

  • 高い透過率を有する多結晶のYAGセラミックスです。一般的な単結晶品と比較し、以下のメリットがあります。
    • ・高い量産性
    • ・ドーパントの均一な添付
    • ・大型化(最大6インチ)
    • ・ドーパントの高濃度化(Nd:4at%まで対応)
    • ・他材料及びYAG同士の接合が容易
様々なドーパント種に対応
直径6inchのYb:YAG
Yb:YAGとCr4+:YAGの接合品
Nd:YAGとCr4+:YAGの接合品

YAGセラミックスの発振テスト

  • 単結晶と同等のスロープ効率を達成

YAGセラミックスの透過率

  • YAGの理論透過率(84%)と同等の高い光学特性を有する

Transmittance Spectrum of Yb:YAG Ceramics

よくある質問

ドーパントはYbとNdだけしかできないのでしょうか?

YbとNd以外のドーパントも検討は可能ですので、お気軽にご相談ください

YAGセラミックスはなぜ製作が難しいのでしょうか?

YAGセラミックスの作製の課題として、粒界、不純物、および空孔などにより散乱損出が発生し、透過率が下がってしまうことが挙げられます。
当社ではこれまでのセラミック開発で培った独自の技術を生かし、散乱因子を最小化することで単結晶相当の透過率を実現しております。

どのような用途での検討がされているのでしょうか?

レーザーの発振用途や増幅用途での検討、強度のある透明体としてなど、様々な用途での検討がされております。

サンプル出荷は行っているのでしょうか?

ご要望に応じて、サンプル対応を検討しておりますので、是非ご連絡ください。

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